「前に会った時は小学2年生だったんです。」

あるお父さんが相談の中でそう話しました。

最後に会ったのは4年前。

今はもう中学生です。

身長も伸びているでしょう。

好きなことも変わっているでしょう。

でも、その成長を自分は知りません。

しばらく沈黙したあと、その方はこう言いました。

「会えないことはもちろん苦しいです。でも、子どもの時間だけがどんどん進んでいくのはもっと苦しいんです。」

子どもに会えない期間が長くなると、苦しさの種類は少しずつ変わっていきます。

最初は「会いたい」だった気持ちが、

やがて

「このままずっと会えないのではないか」

という不安に変わることがあります。

この記事では、長期間子どもに会えない親御さんが感じやすい苦しさと、その中で大切にしたいことについてお伝えします。

子どもに会えない期間が長くなると親は何に苦しむのか

別居直後は、

会いたい。

声を聞きたい。

顔を見たい。

そんな気持ちが中心です。

しかし数か月、1年、2年と時間が経つと、苦しみの内容が変わっていきます。

本当に会える日は来るのだろうか。

子どもは自分を覚えているのだろうか。

忘れられているのではないか。

将来、親として受け入れてもらえるのだろうか。

相談の中では、

「最近は会いたいというより怖いんです」

という言葉を聞くことがあります。

長期間会えない親御さん特有の苦しさだと思います。

子どもの誕生日が近づくのがつらくなる

あるお父さんは、

誕生日が近づくと毎年気持ちが落ち込むと話していました。

プレゼントを渡せない。

お祝いができない。

どんな顔で笑っているのかも分からない。

昔は楽しみだった日が、

今は一番つらい日になってしまったそうです。

「前に会った時は小学2年生だった」と話したお父さん

長期間会えない親御さんからよく聞くのが、

「前に会った時は〇歳でした」

という言葉です。

前に会った時は幼稚園だった。

前に会った時は小学2年生だった。

前に会った時はまだ甘えてくれていた。

その言葉の裏には、

失われた時間への苦しさがあります。

「もう父親じゃない気がする」と感じることがある

忘れられない言葉があります。

「もう父親じゃない気がするんです。」

学校のことも知らない。

友達の名前も知らない。

好きな食べ物も分からない。

そうなると、

親としての自信が少しずつ失われていくことがあります。

しかし私は、

会えていないことと親子関係が終わることは違うと思っています。

子どもに会えない期間が長いと忘れられるのではないかという不安

相談で非常によく聞く言葉があります。

「子どもに忘れられたらどうしよう」

です。

会えない親御さんが本当に怖いのは、

会えないことだけではありません。

親としての存在が消えてしまうことです。

ただ実際には、

親子関係はそれほど単純ではありません。

私はこれまで、

何年も会えなかった後に再会した親子も見てきました。

だからこそ、

今見えている景色だけで未来を決めつけないでほしいと思っています。

子どもに会えない期間が長い時ほど焦りから動かないことが大切

長期間会えないと、

焦りが大きくなります。

何かしなければ。

動かなければ。

伝えなければ。

そう思うのは自然なことです。

しかし相談を受けていると、

焦りからの行動が状況を難しくしてしまうケースも少なくありません。

長文LINEを送りたくなる

不安が大きいほど、

相手に気持ちを伝えたくなります。

しかし長文になればなるほど、

相手は受け止めきれなくなることがあります。

相手を責めたくなる

会わせてもらえない苦しさから、

相手への怒りが強くなることもあります。

しかし怒りをぶつけることで、

関係修復が遠のいてしまうこともあります。

答えを急ぎたくなる

いつ会えるのか。

何をすれば会えるのか。

その答えを急ぎたくなる方は少なくありません。

でも長期化した問題ほど、

短距離走ではなく長距離走の視点が必要になることがあります。

子どもに会えない今だからできること

相談者の方から、

「今の自分には何もできることがありません」

と言われることがあります。

でも私はそうは思いません。

会えていない今だからできることがあります。

生活を整える。

健康を整える。

感情を整理する。

仕事を続ける。

親として成長する。

会えない原因を再考する。

どうしたら会えるか様々な方法に挑戦する。

子どもと再会した時、

安心して会える親でいるためにできることは意外とあります。

会えない期間を、

ただ失われた時間にしないこと。

それも大切な視点だと思います。

私が相談で大切にしていること

長期間会えていない方ほど、

「どうすれば会えますか」

という答えを求めます。

もちろんその気持ちは自然です。

でも実際には、

その前に整理しなければならないことがあります。

今何が起きているのか。

何が事実なのか。

相手は何を不安に感じているのか。

自分は何に苦しんでいるのか。

そこが整理できるだけで、

見える景色が変わることがあります。

ある方は相談後にこう言いました。

「会えるようになったわけじゃない。でも初めて少し落ち着きました。」

私はその言葉を今でも覚えています。

そして、ご提案する方法を順番に試して、無事会えました。

よくある質問

子どもに会えない期間が長いと忘れられますか?

親子関係はそれほど単純ではありません。

実際に長期間会えなかった後に再会した親子もいます。

何年も会えていない場合でも関係修復は可能ですか?

状況によりますが、可能性がゼロになるわけではありません。

未来を決めつけないことが大切です。

長期間会えない時に一番大切なことは何ですか?

焦りに振り回されず、自分自身の生活と感情を整えることです。

まとめ|今会えていないことだけで親子関係の未来は決まらない

子どもに会えない期間が長くなると、

不安も、

孤独も、

焦りも、

大きくなります。

でも、

今会えていないことだけで、

親子関係の未来が決まるわけではありません。

私はこれまで、

長い時間を経て再会した親子も見てきました。

だからこそ、

今見えている景色だけで未来をあきらめないでほしいと思っています。

今の状況を整理したい方へ

長期間子どもに会えていない状態は、

経験した人にしか分からない苦しさがあります。

私は公認心理師として、また離婚経験者として、別居・離婚・親子交流問題を中心に相談支援を行っています。

・何年も子どもに会えていない

・面会交流が止まっている

・この先が見えない

・気持ちの整理ができない

そんな方は、一度状況を整理してみませんか。

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