夜になると眠れない。
布団に入っても、子どものことばかり考えてしまう。
今頃何をしているのだろう。
元気にしているだろうか。
自分のことを覚えているだろうか。
面会交流が止まっている方や、別居後に子どもと会えなくなっている方から、こうしたご相談を受けることがあります。
昼間はなんとか過ごせる。
仕事をしている時は考えないようにできる。
でも夜になると、急に苦しくなる。
そして眠れなくなる。
実はこれは珍しいことではありません。
私はこれまで別居・離婚・親子交流問題のご相談を数多くお受けしてきましたが、子どもに会えない親御さんの多くが同じ苦しさを抱えています。
この記事では、子どもに会えない不安で眠れなくなる時に何が起きているのか、そして少しでも心を整理するために考えたいことをお伝えします。
この記事を書いた人
利光加凪(としみつ かな)
離婚経験者。
別居・離婚・親子交流問題を中心に、累計3,000件以上の相談支援を行っています。
子どもに会えない苦しさや、面会交流が止まった不安を抱える親御さんから日々ご相談をお受けしています。
「眠れないのは自分だけではないか」と思っていませんか
相談を受けていると、
「夜中の3時まで眠れません」
「毎日睡眠不足です」
「朝方までスマホを見ています」
という声をよく聞きます。
あるお父さんは、夜になると元奥様とのLINEを何度も見返していました。
最後に子どもの写真が送られてきたのは半年以上前。
その写真を開いては閉じ、また開く。
大きくなっただろうな。
今は何に興味があるんだろう。
学校は楽しいのかな。
そんなことを考えているうちに朝になってしまうそうです。
その方が話してくれた言葉が今でも印象に残っています。
「会えないことも苦しいんです。でも、自分だけ子どもの成長から取り残されている感じがするんです」
子どもに会えない親御さんの苦しさは、単純に会えないことだけではありません。
親としての時間が止まってしまったような感覚になることがあるのです。
「このまま子どもに嫌われるのではないか」が頭から離れない
別の相談者の方は、こう話してくれました。
「会えないことより、子どもに悪く思われているんじゃないかと思うんです」
実際には何も分かりません。
子どもが何を思っているのか。
今どんな気持ちなのか。
本当のところは分からない。
でも分からないからこそ、不安は大きくなります。
もしかしたら、
お父さんは会いに来なかったと思われているかもしれない。
捨てられたと思われているかもしれない。
嫌われているかもしれない。
そう考え始めると眠れなくなってしまいます。
しかし、その多くは事実ではなく不安が作り出している想像です。
子どもの気持ちが見えない状況だからこそ、人は一番悪い未来を考えてしまうのです。
本当に苦しいのは「今」ではなく「未来」かもしれない
相談者の方と話していると気づくことがあります。
苦しいのは、
今日会えなかったこと。
今月会えなかったこと。
だけではありません。
本当に苦しいのは、
この先どうなるか分からないことです。
来月も会えないかもしれない。
半年後も会えないかもしれない。
このまま忘れられてしまうかもしれない。
その不安が頭の中を埋め尽くしてしまう。
すると脳は危険な状態だと判断します。
だから眠ろうとしても眠れないのです。
夜中の2時に考えても答えは出ない
眠れない夜に多くの方がやっていることがあります。
答え探しです。
何が悪かったのだろう。
なぜ会わせてもらえないのだろう。
何を変えれば会えるのだろう。
どうすれば状況が動くのだろう。
もちろん考えることは大切です。
しかし、夜中に出る答えはたいてい良い答えではありません。
不安や孤独が大きくなっている時間だからです。
ある相談者の方は、
夜になると毎日のように元配偶者へ送るLINEの文章を考えていました。
でも翌朝になると、
「送らなくてよかった」
と思うことがほとんどだったそうです。
夜中の脳は問題解決モードではなく、不安増幅モードになっていることがあります。
だからこそ、夜に人生の結論を出さないことが大切です。
子どもの写真ばかり見てしまう夜
子どもに会えない親御さんの多くが経験することがあります。
写真を見ることです。
スマホのアルバム。
昔の動画。
家族で出かけた時の写真。
何度も見返してしまう。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、その写真を見ながら、
「もう会えないかもしれない」
という想像まで広げてしまうと苦しくなります。
実際には、
今分かっている事実と、
自分が想像している未来は別です。
面会交流が1回中止になった。
それは事実です。
しかし、
もう二度と会えない。
これはまだ事実ではありません。
この二つを分けて考えることは、とても大切です。
「忘れられるのが怖い」という本音
相談の中でよく出てくる言葉があります。
「子どもに忘れられたらどうしよう」
です。
実は、多くの親御さんが本当に怖いのはここです。
会えないことではなく、
親としての存在が消えてしまうこと。
忘れられてしまうこと。
あるお父さんは、
「父親じゃなくなってしまう気がするんです」
と話していました。
その言葉に、私は胸が詰まりました。
でも、相談を続ける中で感じるのは、
親子のつながりは思っている以上に簡単には消えないということです。
実際に何年も会えなかった親子が再会したケースも見てきました。
だからこそ、
今見えている景色だけで未来を決めつけないでほしいと思っています。
不安が強い時ほど「事実」を整理する
眠れない夜におすすめしていることがあります。
紙に書き出すことです。
今分かっている事実。
今分かっていないこと。
これを分けて書いてみる。
例えば、
・面会交流が中止になった
・子どもは元気に過ごしているらしい
・相手から返信は来ていない
これは事実です。
一方で、
・子どもは自分を嫌いになった
・もう二度と会えない
・親子関係は終わった
これは想像かもしれません。
不安が強い時ほど、この整理が難しくなります。
だから紙に書くのです。
頭の中だけで考えないことが大切です。
私が相談で大切にしていること
相談に来られる方の多くは、
「どうしたら会えますか」
という答えを求めています。
でも実際には、
その前に整理が必要なことがあります。
今何が起きているのか。
何が事実なのか。
何を恐れているのか。
そして相手は何を不安に感じているのか。
そこを整理しないまま動くと、かえって状況を難しくしてしまうことがあります。
ある方は相談の終わりに、
「初めて寝られそうです」
とおっしゃいました。
面会交流が再開したわけではありません。
状況が劇的に変わったわけでもありません。
ただ、
頭の中が整理されたのです。
よくある質問
子どもに会えない不安で毎日眠れません。普通でしょうか?
珍しいことではありません。
実際に多くの親御さんが同じ悩みを抱えています。
子どもに会えない期間が長いと忘れられますか?
親子関係はそれほど単純ではありません。
実際に長期間会えなかった後に再会した親子もいます。
不安で何も手につかない時はどうしたらいいですか?
まずは一人で抱え込まないことです。
信頼できる人に話したり、状況を整理したりすることが大切です。
まとめ|眠れない夜に必要なのは答えではなく整理
子どもに会えない不安で眠れない。
それは弱いからではありません。
それだけ子どもを大切に思っているからです。
ただ、眠れない夜に未来の結論を出そうとすると、不安ばかりが大きくなります。
まずは、
今分かっていること。
今分かっていないこと。
事実と想像。
それを分けて整理してみてください。
それだけでも少し気持ちが変わることがあります。
今の状況を整理したい方へ
子どもに会えない苦しさは、経験した人にしか分からない部分があります。
夜になると眠れない。
不安で頭がいっぱいになる。
何をすればいいか分からない。
そんな状態の時ほど、一人で考え続けることで視野が狭くなってしまうこともあります。
私はこれまで、別居・離婚・親子交流問題を中心に3,000件以上の相談支援を行ってきました。
・子どもに会えず眠れない
・面会交流が止まっている
・この先が見えない
・どう動けばいいか分からない
そんな方は、一度状況を整理してみませんか。
90分個別相談では、今やるべきことと、今は考えなくていいことを一緒に整理しています。
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